虹色リボンで多様性を認める社会に

何のテーマでどのように進めましたか?
LGBTQ+をテーマに、主に同性婚に焦点を置いて調査・研究を行いました。まずは同性婚についての法律や結婚しないことのデメリットについてインターネットや書籍などで調べました。そのなかでちょうど6月がLGBTQ+の権利を啓発する活動などを行う「プライド月間」であることを知り、自分たちで「虹色リボン」を作って国際系の生徒約100人に配布しました。また、同時に校内放送でもプライド月間や虹色リボン、LGBTQ+についてのプレゼンを行いました。

どのように課題(テーマ)を見つけましたか?
元々、ニュースなどで目にしたりしてLGBTQ+の方たちをとりまく問題を目にしていたこと、また、SDGsの目標の一つにもなっていたこともあって関心を持っていました。少し調べてみると、日本では同性婚の制度導入が遅れていることや、当事者が抱える悩みなどがわかり、自分たちは当事者ではないけれど何かできることはないかと考えてテーマに設定しました。
進める上で大変だったことは?
6月にプライド月間があると知って、短い期間で100人分の虹色リボンを作るのが大変でした。放課後も使って作業をしていましたが、チームメンバーではない友人も手伝ってくれてなんとか仕上げることができました。また、6月に校内での啓発活動ができたので、次はもっと対象を広げてアンケートをとったりリボンを配布したりしたいと計画していましたが、実行まではできなかったのが心残りです。

発表を通して気づいたことは?
私たちが本当に伝えたいと思って話していることは、思った以上にみんな真剣に耳を傾けてくれるんだな、と感じました。また、校外での発表をきっかけにいろんな企業や団体に声をかけてもらえたので、校外に対象を広げたアンケートや啓発活動も、今後そういった企業や団体と一緒に続けていける可能性が見えてきました。自分たちは3年生になると活動が続けられないので、もし後輩でこのテーマを引き継いでくれる人がいたときのために、活動記録や資料もたくさん残しておこうと今準備しています。

探究活動を進めていくポイントは?
1年をかけた探究活動は長いようで意外と短いです。「アイデアややりたいことがあるのに時間がなくてできなかった」、とならないように計画をきちんとたてることが大切です。あとは自分たちの考えだけだと視野が狭くなってしまうので、先生や友人、家族などいろんな人に意見を聞くことも大切。また、校外の発表会に参加するとたくさん学びや気づきがあって世界が広がるので、学校内だけじゃなく校外の発表会にも積極的に参加したほうがいいと思いました。