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廃棄される服を減らして有効活用

岡山県立玉野光南高等学校
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(左から)2年 
岡本 奈々 さん、大隅 心和 さん、村上 友彩 さん、鷹取 怜 さん、藤岡 美帆 さん、二万 美桜 さん

何のテーマでどのように進めましたか?

「子ども服の利活用」をテーマに活動しました。ユニクロやGUを展開する株式会社ファーストリテイリングの「“届けよう、服のチカラ”プロジェクト」に参加し、地域の学校や公共施設などに服の回収箱を設置して約3か月でおよそ2,800枚もの子ども服を回収することができました。

どのように課題(テーマ)を見つけましたか?

私たちはSDGsについて考え活動する有志グループ「S活メンバーズ」に所属しています。これまでに先輩方が続けてきたさまざまなSDGsに関する活動を引き継ぎ、私たちも服のアップサイクルなどに取り組むなかで「“届けよう、服のチカラ”プロジェクト」のことを知り、日本で役目を終えた子ども服を世界の難民に届けるこの活動にぜひ参加したいと思いました。

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どのように活動を進めましたか?

まず、ファーストリテイリングの社員の方による出前授業を受けました。そこで、そもそも難民とはどういう人たちのことなのか、また、回収した子ども服がどのように届けられるのかを教わりました。それから地域で子ども服の回収を始めました。学校の文化祭で回収箱の設置や活動紹介の展示をしたほか、近隣の小中学校や公共施設、商業施設にも回収箱を設置してもらうため、メンバーで分担して電話でアポイントをとりました。

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進める上で大変だったことは?

やっぱり回収箱を設置してもらうために各施設に電話をかけたことです。そういう経験もはじめてだったし、まず活動のことを一から説明するのが大変でした。また、自分たちが回収箱を設置したい場所や期間と、協力してくださる施設側の都合を調整するためのやりとりも大変でした。

活動を振り返ってよかったと思う点は?

地域の小学生に向けて、ただ回収箱を設置するだけではなく、難民のことや服を回収する意義についても知ってもらうために動画を作成したことです。小学生にわかりやすく説明することを心がけて作成しました。年齢の近い高校生の言葉だからこそ届いた部分はあったと思います。また、地域のみなさんの協力のおかげで最終的に段ボール40箱、およそ2,800枚の子ども服を回収できたこともよかった点です。

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探究活動を進めていくポイントは?

まずそのテーマについて深く知ることだと思います。私たちは最初に難民について教わったことで具体的にこの人たちの役に立ちたい、笑顔になってほしいというイメージを持つことができたのが、困難なときでも活動を進めていく原動力になったと思います。そしてチーム内で意見をたくさん出し合って、メンバーで協力して進めていくことも大切だと思います。また、SDGsや環境問題という大きな問題を解決するにはたくさんの人が関わって、かつそれを長期間継続していく必要があると思うので、自分たちの代で終わりじゃなく新しい人に引き継いでいってもらうことも大切だと思いました。

(取材日:2024年3月5日)