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香川県にもっとインバウンドを呼び込みたい

香川県立観音寺第一高等学校
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(左から)2年 
大谷 賢太郎 さん、西山 孝輝 さん、井上 貴元 さん

何のテーマでどのように進めましたか?

コロナが明けて日本を訪れる外国人が増えているというニュースを聞きますが、香川ではまだその実感がないと感じたので、インバウンドをテーマにした観光プランを考えました。香川県の観光の現状や課題を調べたほか、香川を訪れる外国人は実際にどんな場所に行っているか、何を目的に香川に来ているかを知るために、街頭で外国人観光客へのインタビューも行いました。そうした調査をふまえて、廃校を活用したグランピングや移動のためのハイヤーを組み合わせた観光プランを提案しました。

進める上で大変だったことは?

最初は観光のルートを主に考えていたのですが、それが行き詰まってしまったことです。そのプランをビジネスプランのコンペに出すにあたり、収支計画などを考える局面になったときに、自分たちが考えていたプランがあまりに現実からかけ離れていると気づかされ、計画を根本的に見直さなければいけなくなりました。

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それをどう解決しましたか?

自分たちだけで考えることに限界を感じて、地元の観光協会の方に地域の観光の課題を聞きに行きました。その結果、香川県の旅行は宿泊者数が少ないのが課題だいうことを聞き、宿泊の要素を入れることにしました。また、ほかの地域で廃校を観光施設として活用している例を参考に、廃校でのグランピングというアイデアが生まれました。

探究活動で役立ったツールはありますか?

連絡事項があるときはグループラインでの一斉通話を使い、発表のスライドはGoogleスライドで全員が同時に編集できるようにして、常に情報を共有するようにしていました。また、街頭での外国人観光客へのインタビューを計画したものの、あまり英語が得意ではなかったので、Google翻訳もかなり役に立ちました。インターネットで外国人観光客の人数など公的なデータを調べる際は、「リーサス」というサイトをよく使っていました。

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探究活動を進めていくポイントは?

私たちは、メンバーそれぞれの強みを生かしてうまく役割分担することでスムーズに進めることができました。また、生徒だけでたくさんアイデアを出して話し合うのも大切ですが、行き詰まったときは周りの大人に頼るのも一つの方法だと思います。先行事例を調べて、実際に同じような活動をしている人に意見をもらうことが、新たな気づきを得るチャンスだと思います。

(取材日:2024年3月11日)