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遊びながら学べるオノマトペかるた

香川県立観音寺第一高等学校
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(左から)2年 
森本 光 さん、奥田 恵輔 さん、桐野 剛 さん、藤田 凜子 さん、大北 暖和 さん

何のテーマでどのように進めましたか?

私たちは、外国人が日本語学習のために使えるオノマトペかるたの製作をテーマにしました。6月の後半にテーマが決まり、夏休みの間にも調べ学習を進めていきました。そのなかで、実際に日本語を学んでいる外国人の方にオノマトペの理解度を聞いてみたいと思い、2学期には国内の3つの日本語学校の生徒さんに協力してもらってアンケートを実施し、その結果をふまえて18組のオノマトペかるたを製作しました。

どのように課題(テーマ)を見つけましたか?

最初は別のテーマで進めようとしていたのですが、5月にテーマ発表会をした際にかなりダメ出しをされて、急遽別のテーマを考えることになりました。なかなか新しいテーマが決まらず焦る気持ちもありましたが、とにかく先行研究を調べようと思い、Googleスカラ―というサイトでさまざまな論文を読んでいくなかで可能性を感じたのが日本語教育のオノマトペでした。

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挫折しそうになったことは?

やっぱり最初に考えていたテーマがボツになったことです。正直、完全に自信を失っていたんですが、それでもまた新しいテーマを決めて活動を進めなければいけないのがしんどかったです。私たちは教育に関心があって集まったチームなので、とにかく何か教育、とくに言葉の教育に関する先行研究を調べて参考にしようと、5人全員で調べて、これはと思うものがあったら共有して検討して、また次のことをみんなで調べてと、テーマが見つかるまではその繰り返しでした。

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活動を振り返ってよかったと思う点は?

将来教師になりたいと思っているので、実際にいつか教師になったときに子どもたちに語れる経験が一つできたなと思います。調査のために知らない相手と電話でやりとりしたりする経験もこれがはじめてだったし、しんどい思いもしたけどあきらめずにやりきれたことで、自分自身の成長につながったと思います。

探究活動を進めていくポイントは?

最初に考えたアイデアがそのままうまくいくことはないと思った方がいいです。どのチームも何かしら挫折したり行き詰まったりするけど、そのたびに先生や周りの人にアドバイスをもらって、少しずつでも前に進んでいくことが大切だと思います。あと、最初は一年って長いなと思っていても実際にはあっという間で、後半になるほどやることがたくさん出てきて時間が足りなくなります。後輩のみなさんには、何でも早め早めに進めて、心残りのないように計画したことをやり切ってもらいたいです。

(取材日:2024年3月12日)