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海洋汚染問題を「毛」で解決したい

岡山県立岡山芳泉高等学校
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2年 
池田 真帆 さん

何のテーマでどのように進めましたか?

油による海洋汚染をテーマに、ひとりで調べ学習を進めました。10月にクラスと学年全体での発表があって、12月に岡山の高校生探究フォーラムで発表、そのあと6000文字の論文にまとめました。

このテーマを選んだ理由は?

以前、船舶の座礁事故のニュースを見たことをきっかけに、海洋汚染に関心を持つようになりました。そのニュースを見て、普段は青くてきれいな海が一度の事故でこんなにも油が流出して真っ黒になってしまうことや、白い海鳥も油で汚れて飛べなくなってしまうということを知って衝撃を受けました。将来は環境関係の学部に進学したいと考えていることもあり、自分の興味のある分野についてとことん調べてみたいと思い、このテーマを選びました。

どうやって情報を集めましたか?

まずは油による海洋汚染の現状について知るために、油の流出事故件数や、流出した油を吸着する素材についての先行研究を調べました。調べた方法はインターネットが中心ですが、書籍や大学の教授の研究論文なども参考にしました。専門的な論文などは、最初は難しいと感じましたがいろいろ読むうちに少しずつわかるようになりました。発表の際は、専門用語は使わずに動画や図を使いながらわかりやすく伝えられるよう工夫しました。

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探究活動をひとりで進める上で困ったことは?

行き詰まったり疑問に感じたりしたことをすぐ誰かに相談できなかったことです。必然的に自分で考える時間が長くなったと思いますが、ときどき似たテーマで探究をしている友人に意見を聞いたり、先生にも相談したりしながら解決していきました。また、テーマ自体が高校生にできることを超えた大きなテーマだったので、研究の着地点をどうするかも悩みの種でしたが、「今すぐ実行できることはなくても、将来実行するために今できることは何か」を結論とする、というところに落ち着きました。

探究活動を進めていくポイントは?

自分だけで考えていると視野が狭くなるので、できるだけ多くの人の意見を聞くことです。また、私はできなかったのですが、もしできる環境ならフィールドワークや実験などもやってみるといいと思います。

(取材日:2024年1月29日)