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半径50センチの世界からアイデアで変えていく

東岡山工業高校
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(左から)2年 
松上 侑樹 さん、信原 歩 さん、小林 柊大 さん、松本 信太郎 さん、野代 和哉 さん

探究活動のテーマについて教えてください。

僕たちは、「学校の机周りで使えるアイデアグッズ」をテーマに、自分たちの身の回りで不便に感じている場面を快適にするためのグッズを考えています。
今年6月に、岡山県の文具販売会社「クラブン」さんにアイデア商品についてのレクチャーを受けて、いろんな文具の画期的なアイデアの例を教えていただきました。

どのように取り組んでいますか?

まずは机の半径50センチの範囲にどんな課題があるかを話し合い、僕たちにとって学校で使用している学習机は小さいという課題を見つけました。
そこから「教科書がはみ出る」「机の周りに物があまり置けない」など、具体的な課題に落とし込みながら、課題解決のためのアイデアを挙げていきました。

アイデアを出すうえでどのように情報を集めていますか?

インターネットやSNSで調べるよりも、学習机を日々使っている自分たちの感覚が大事だと思ったので、普段は何気なく使っている机でしたが、机を使った感覚を意識するようになりました。
すると、「折り畳み式のサブ的な机がそばにあったらいいのに」「机の横にロッカーをつけて収納スペースを確保出来たらいいのに」など、「あったらいいのに」の具体的なアイデアが浮かんできました。

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活動を進めるうえで難しいことはありますか?

やっぱりチームで活動するうえで、意見がぶつかることはあるので、みんなの意見を大切にしながらもまとめていくことに難しさを感じています。例えば、スライドを作るときのデザインだったり、写真を入れる位置だったり、文章だったり…細かいところはいろいろありますが、メンバーが出してくれた意見に対して批判的にならないようにチームとして心掛けています。

探究の活動を通して、身についたことや学んだことを教えてください。

答えがない課題に向き合っていく力が身についてきているなと感じます。
国語や数学などの普段の授業とは違う視点からアイデアを考えることは難しいですが、1人では思いつかなかったこともチームメンバーと話し合うことでアイデアがひらめくので楽しく取り組めています。

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これからの目標を教えてください。

今挙がっている課題が解決出来たら、僕たちの学校生活はとても便利になるだろうなと思いながら取り組んでいます。小学校から使ってきた学習机なので、その机が僕たちの画期的なアイデアで便利になって、学校生活がさらに良いものになったらいいなと思っています。
まずは、チームで考えた意見をプレゼンして伝えることが直近の目標なので、どういう見せ方をして、どのように説明すれば伝わりやすいのか、工夫しながら進めていきたいと思っています。

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(取材日:2024年7月8日)