姉妹都市の名産品を組み合わせて地域のPRにつなげたい

探究活動のテーマについて教えてください。
地域の魅力をPRするため、善通寺市と姉妹都市である長崎県平戸市の名産品を組み合わせた商品開発を行いました。平戸市のお菓子と善通寺市のキウイを使ったスイーツなのですが、自分たちで何度も試作品を作り、周囲の人から意見をもらいました。善通寺市商工観光課や地元のイベントで試食会を行ったりして、味のレベルアップをするとともに販売方法を模索しました。そして、学校の近くにあるカフェに協力してもらい、1か月間の期間限定で販売することが決まっています。
このテーマを選んだ理由は?
地域の魅力をPRする方法として、最初はSNSでの発信やポスター制作を考えていたのですが、先生から「姉妹都市に目を向けてみたら?」とアドバイスをもらったことで、名産品を組み合わせた商品開発というアイデアが生まれました。メンバー全員、平戸市のお菓子を食べたこともなければ、自分たちでお菓子作りをした経験もなかったのですが、「自分たちにできるだろうか」という不安よりも「おもしろそうだからやってみよう」という気持ちが強かったので、活動をスタートしました。

進める上で大変だったことは?
商品開発というアイデアが固まるまで何も決まらない時間が長く、その期間がしんどかったです。また、商品開発をしようと決まってからも、こういうことをしたいという想いだけがあって、そのために何が必要でどう進めたらいいか、そのアイデアが実現可能かどうか、そういう知識が全くなかったので、アイデア実現のために動き始めるまでにも時間がかかってしまいました。また、イベント直前にメンバーの1人が体調を崩して参加できなくなり、急遽2人でイベントの準備と当日の運営をするという予想外のアクシデントもありました。
それをどのように解決しましたか?
アイデア実現のために何をすればいいかということを、周りの大人に何度も相談しました。こういうことをしたいとアイデアをまとめて担当の先生に相談し、考えをブラッシュアップするところや実現性についてアドバイスをもらい、また練り直して相談するというのを何度も行いました。また、善通寺市の商工観光課では、「商品開発だけでなく実際に販売してみたらどう?」とか、「地域で行われるイベントに出店してみたら?」といったアドバイスをいただいて、そのおかげで可能性が広がったと思います。実際に販売してもらうカフェの方にも、レシピの改良などのアドバイスをもらいました。自分たちだけで考えていたのでは、到底ここまでのことはできなかっただろうと思っています。

これからの目標を教えてください。
カフェでの販売を成功させることです。このカフェでは、現在のメニューには善通寺産のキウイを扱っていないので、キウイの仕入れができるよう農家さんとの交渉を行っています。関わってくれる皆さんにとって「良い形」を考え、実現に向けて進めていきたいと思っています。実際に販売するときは、自分たちもお店に立ってお客さまに商品を説明しようと思っています。