かるたで香川県産品を広めたい
探究活動のテーマについて教えてください。
私たちの探究活動のテーマは、「地元の食品の地産地消について」です。「食品」というテーマに興味があるメンバーが集まりました。近年、海外産の農産物が増えていることを知り、自分たちが住む香川県の農産物で何かできることはないかと考えたのが始まりです。香川県が公開しているサイト「LOVEさぬきさん」で調べてみると、地元民である私たちでさえ知らない県産品がたくさんあることが分かりました。そこで、多くの人に香川県産品の魅力を伝えたいと思い、この活動を始めました。
具体的にどのように活動を進めましたか?
多くの人に広めるために、子どもから大人まで、みんなで楽しく学べる機会を作りたいと考え、「かるた」の制作に行き着きました。かるたの名前は『うどん県の県産品かるた』です。題材には、県が特に推している44種類の県産品を選びました。取札の表面には親しみやすいイラストを、裏面には産地、豆知識、おすすめの食べ方などを記載しました。また、読札の裏面には、香川県の鹿やうちわなどをモチーフにしたオリジナルキャラクター「せとまる」を描きました。

手作りで試作品を制作し、地元の児童館で試遊会を開催しました。試遊会ではアンケートを実施し、その意見を元に、文字を手書きからパソコン入力に変更したり、かるたのサイズを遊びやすい大きさに変更したりと、改善を重ねました。

活動を進めるにあたり、どのような方々と連携しましたか?
香川県庁の方には、かるたの試案内容に不足や誤りがないか添削していただきました。完成後は県が開催する県産品フェアへの参加も予定しています。
丸亀市役所には、完成したかるたをどこに寄贈すべきか相談に伺いました。その結果、市内の児童館やコミュニティセンターなど10数か所への寄贈を予定しています。さらに、市役所の方からは「ふるさと納税の返礼品にしてはどうか」という、私たちも予想していなかった提案をいただき、現在検討中です。

活動の中で特に大変だったことは何ですか?
かるたの試作品作りです。当初は2時間くらいで終わるだろうと見込んでいましたが、厚紙に貼るマスキングテープの色が透けてしまって何重にも貼ったり、途中でテープが足りなくなって買い出しに行ったりと、想定外のことが重なり、結局みんなで夜まで残って作業することになりました。
また、メンバー個人にもそれぞれに苦労がありました。イラストを担当したメンバーは、44枚の絵を「一目見て何かわかり、親しみを持ってもらえるように」描くことにとても苦心しました。添削していただいた際にボツになった案もあり、描き直すのは辛かったですが、班の皆に「どうしたらいいと思う?」と相談し、助けがあったからこそ完成できたと思います。
活動を通してやりがいを感じたのはどのような時ですか?
取り組みを通じて一番嬉しかったのは、試遊会での子どもたちの反応です。「小学校の授業で習った食材が出てきて面白かった」という声や、保護者の方からも「大人でも楽しめそう」という声をいただきました。自分たちの努力が報われた気がして、ここまで頑張ってきてよかったと心から思いました。
また、この活動がテレビニュースの取材や、ふるさと納税返礼品の話につながるなど、多くの人に注目してもらえたことも、1年前は予想していなかったことでした。かるたの制作を通して、私たち自身も県産品への理解を深めることができましたし、多くの方に協力していただく中で、地域のつながりを強く感じることができました。

探究活動を進めるポイントは?
まず「失敗を恐れずにたくさんのことにチャレンジしてほしい」と伝えたいです。私たちも最初は、県庁などに連絡するのは少し怖く、自分たちだけで作って終わろうかと考えた時もありました。しかし、勇気を出して行動を起こしたからこそ、ここまで活動を広げることができたのだと思います。
また、「自分たちの活動を周りの人にどんどん発信していくこと」も重要です。自分たちが「こういうことをしたい」と発信すれば、周りの大人はきっと助けてくれます。そして、テーマは広く浅く探究するよりも、何か一つに絞って深く調べていくほうが、知識も深まり、より良い探究につながると思います。