2018年新卒入社
楢村 千晶
出身地:岡山県




掲載日:2026年10月20日
(記載内容は掲載時点の情報です)
~UI/UXデザイン研修~
「UI/UXデザイン研修」は、2026年5月26日(水)、6月26日(金)の2日間に渡って開催し、各日の間には、部署を越えたチームでのグループワークにも取り組みました。
全社として初めての取り組みとなる今回は、株式会社ニジボックス(取組詳細:https://cp.nijibox.jp/nijiboxcollege)の永松 健志 様 、内田 美和 様、河合 紘子 様を講師としてお招きし、UI/UXデザインの基礎を学びながら、よりよい体験を提供する方法について参加者で議論し、WEBサイトなど既存コンテンツのUI/UXを中心に見つめ直しました。
今回は、部署が異なる4名の参加者に集まっていただき、2日間の研修で得た学びや今後の展望について、座談会形式で語りあいました。
今回のUI/UXデザイン研修は全社でも初めての試みでしたが、研修を受ける前は、UI/UXデザインについてどのようなイメージを持っていましたか?
安倍今年に入ってからUI/UXデザインという言葉をよく聞くようになり、いつか勉強しなきゃいけないと思っていました。独学でオンラインセミナーを受けたり本を読んだりもしたのですが、一方的に話を聞くだけで分からない単語も多く、概念的で難しいと感じていました。
髙田僕も概念的に知っている程度でした。入社したての頃に「UIは機能、UXは体験」という簡単な説明を受けたことはありましたが、自分の仕事と直接結びつけて、実践するまでには至っていませんでした。ユーザー視点としては、オンラインゲームをやっていて「機能的に使いにくいな」と感じることはありました。
小松私はUI/UXデザインという言葉を聞いたことはありましたが、正直なところ、それがどんなものか詳しくは知りませんでした。「デザイン」という言葉がつく分、デザイナーとしては絶対に知っておいた方がいいだろうなという気持ちで、知識をたくさん吸収したいという思いで参加しました。
楢村私はこれまでUI/UXデザインを意識したことはほとんどありませんでした。ウェブ解析士の資格を取るための勉強をしていた時にワードを見かけるくらいで、詳しい知識はない状態でした。ただ、今回研修を受けてみて、実は業務のなかで既に考えていたことだったんだと気づかされました。
例えば、ウェブサイト制作などで、「このボタンは押しづらいんじゃないか」「この導線だとユーザーが離脱してしまうんじゃないか」などと、制作会社の方と考えていたことが、UI/UXデザインだったんだと初めて知りました。もっと早くに詳しい知識を知っていれば、さらにいい意見が言えたのにという視点がいくつもありましたね。

研修を通して、特に印象に残っていることや、ご自身の業務と結びついた発見について教えてください。
小松UI/UXデザインは、言葉のイメージから漠然と、デザインの5段階(「戦略・要件・構造・骨格・表層」)でいう最終工程の「表層」、つまり表面的な部分だけを指すものだと思っていましたが、実はもっと根底にある深い部分から考えるプロセス全体のことだと知って、衝撃を受けました。普段からターゲットを考えてデザインしている「つもり」でしたが、ユーザーが本当に求めているものが何であるのか、リサーチをしたり戦略を立てたりする段階には至っていなかったのだと気づかされました。

出典:Jesse James Garrett『The Elements of User Experience』を参考に株式会社ニジボックス作成
安倍私は、研修の冒頭で、「そのサービスは、ユーザーにとって本当に必要なのか?」という問いをいただいた際に、考えさせられるものが多かったです。デザイナーとしては、お金をいただくからこそ、「これもできます、あれもできます」と自分のスキルを最大限発揮して貢献したいというバイアスがかかってしまうことがありますが、それはユーザーが本当に求めていることとは違うかもしれないと気づかされましたね。

安倍例えば、研修で聞いたコーヒーメーカーの例が印象的でした。デザイナーがどれだけおしゃれに作っても、ユーザーから見ると、どこにどんな機能があるのかが分かりづらくて、結局、説明書きのテプラを貼る羽目になるなら、最初からユーザーの解像度を上げて、求められるサービスを作ることが大事であるんだなと痛感しました。
楢村安倍さんのお話を聞いて、私たち営業がクライアントの目標やターゲットをしっかりクリアにしないと、デザイナーの方が困ってしまうんだなと気づかされました。これまでは、お客さんから言われたことをそのままデザイナーの方に伝えてしまうことも多かったのですが、それではお客さんが本当に求めていることは伝わらないですし、営業として対話するなかでお客さんの解像度を上げて、戦略からしっかり組み立てていくことの重要性を改めて感じました。
髙田僕も、サービスを企画するにあたって、ユーザーにとって使いやすいか、必要な機能は何か、ということは考えてきた「つもり」だったんだなと、研修の2日間で痛感しました。これまでも、ペルソナやカスタマージャーニーは作ってきましたが、もっと解像度を上げて、「どんなバックグラウンドを持ったユーザーを対象にしていて、どんな時に、どう使いたいのか」というところまで突き詰めて考えなければいけないと感じています。
研修では、部署の違うメンバーとチームを組んでのグループワークもありました。いかがでしたか?
安倍私は普段接点のない方と、業務の話だけではなかなかできない深いコミュニケーションができたのがすごくよかったです。ペルソナを作る課題では、その人のバックボーンが見えてくるんです。「なぜこのペルソナにしたのか」という会話から、その人の前職や価値観が垣間見えたので、それは普段の立ち話などでは絶対に分からなかったことだなと。そこから新しい何かが生まれるきっかけにもなるかもしれないと感じました。
小松私は入社して間もない時期だったので、グループワークを通じて、他の部署にどんな方がいて、どんな仕事をしているのかを知ることができました。グループワークを進める中で、その人がどんな価値観を持っているのか、どんなことが好きなのかが見えてきて、お互いの人となりを知り、いい関係を築くきっかけになったと思います。

株式会社ニジボックスの講師からのフィードバックはいかがでしたか?
安倍課題に対して、手厚いフィードバックをいただけたことが、すごくうれしかったです。特に、課題のペルソナ作りでは、私が「世田谷区在住、30代、年収600万円の女性」というペルソナを作ったら、実際にその年収で世田谷区に住むことができるのか、家賃相場まで調べてくださったのは、ここまでするのか!と驚きでした。業務として生かすには、ここまで細かく考えなければならないというレベル感を知ることができたのでよかったです。
髙田僕も安倍さんと同様、フィードバックの質と量に驚きました。自分が設定したペルソナの行動について、「なぜこの時間にこの行動を取るのか、その背景にある生活スタイルまで想像できていますか?」と鋭く問われ、思考の浅さを痛感しました。新規事業ではつい機能面に目が行きがちですが、1人の「人間」の生活にどこまで寄り添えるか。その想像力の重要性を叩き込まれました。
研修中はもちろん、研修後の質問に対しても丁寧に答えていただいたので、知識欲が深まりました。

楢村営業の視点だと、どうしても「クライアントの要望をどう実現するか」という考えになりがちでした。しかし講師の方からは、私が作ったペルソナに対して、「このペルソナは、クライアントが理想とする顧客像になっていませんか?実際のユーザーは、もっと違う課題を抱えているかもしれません」というフィードバックをいただきました。クライアントからのご依頼をそのまま鵜呑みにするのではなく、その裏にある本質的な課題を探るという、営業として一番大切な視点を改めて教えていただいたと思っています。
小松私も、作ったカスタマージャーニーに対して講師の方から、「このタッチポイントで、ユーザーは本当にうれしいと感じるでしょうか?もっと具体的な感情の起伏を想像してみましょう」とコメントをいただいたのが心に残っています。自分では客観的に作っているつもりでも、無意識に作り手側の「こうあってほしい」という願望が入り込んでしまう。第三者の視点から具体的な指摘をいただけたことで、ユーザーの解像度が一気に上がりました。
今回の学びを、今後どのように活かしていきたいですか?また、地域や生活者に何を届けたいと考えていますか?
髙田僕は、今回の研修で学んだ考え方をもって、もう一度ゼロから新規事業のアイデアを考えてみたいです。その中で、自分がまだ理解できていなかった部分を見つけ、さらに学びを深めていきたいと思っています。地域の人にとっても、企業などのクライアントにとっても「善いこと」を届けられるような、新しいビジネスを生み出したいです。新しいビジネスを作ることは決して簡単ではありませんが、この研修で学んだ知識や手法を活かせば、その最適解にたどり着けるんじゃないかと思っています。

小松「専門知識を知っている」というのと「実際に受け手に伝わるデザインができる」というのは全く違うと思うので、実際に頭と手を動かしながら、デザインの経験を積んでいきたいと思っています。
今回の研修を通して、これまでやってきたやり方が本当にそれでいいのか、一度立ち止まって考える視点を持てるようになったと思います。これまでのやり方や固定概念に引っ張られず、ユーザー視点で「もっとこうしたら良くなるのでは」という提案ができるようになりたいですね。自分がデザインしたものが、世の中の人に適切な情報として、齟齬なく伝わるよう意識していきたいです。
楢村営業としては、企業などクライアントの戦略策定の部分にもっと深く関わっていきたいです。クライアントが求めているものをうまく引き出すための質問を考えるところから始まり、さらにその先にいる、地域の人々をイメージしながら、実際にペルソナ像を描いて提案できるようになりたいと思っています。
今回の研修で学んだように、初期段階で戦略をしっかり考えないと、将来的に方向性がぶれたり、本当に求められているものを届けることができなくなったりすると思うので、自分たちが伝えたいことだけでなく、受け取る側にとっての分かりやすさを意識していきたいですね。
安倍私は2つの立場で、届けたいことがあります。1つ目は、デザイナーとしての立場で、実際に使用するユーザーに本当に求められているものは何か、常にアンテナを張りながら、時代と市場にフィットしたものを届けていきたいです。2つ目は、報道でニュース番組のCG制作をはじめとしたデザイン業務に関わる立場として、「当たり前品質」をより当たり前にしたいです。例えば、災害報道などで、誰もが瞬時に分かりやすく情報を受け取ることができる色使いやフォントを心掛けたり、テレビで放送する画面上のデザイン規定などを整えたり、今回の研修で学んだことを生かして取り組めることはたくさんあると思うので、地域の人へ、質が高くていいものを届けられるよう、突き詰めていきたいです。