瀬戸内から世界を元気にする仕事

最先端の技術で暮らしを支えたい
性能の向上へ 日々挑戦を続ける仕事

四国化成ホールディングス株式会社

プロフィール

中原 祥子

四国化成工業株式会社
電子化学材料開発部
第一開発課


2023年新卒入社

出身地/鳥取県


中原 祥子さん

藤井 貴也

四国化成工業株式会社
電子化学材料開発部
第一開発課


2025年新卒入社

出身地/香川県


藤井 貴也さん

髙原 悠生

四国化成工業株式会社
電子化学材料開発部
第三開発課


2025年新卒入社

出身地/香川県


髙原 悠生さん

創業以来、「独創力」を原点に化学品と建材という2つの事業を展開してきた四国化成グループ。そのうちの化学品事業において、パソコンやスマートフォンなどの電子機器に不可欠な材料として受注を飛躍的に伸ばし、いま世界から注目を集めているのが「GliCAP(以下、グリキャップ)」という製品です。今回は、そんなグリキャップの開発に携わる若手社員3名に、開発の状況や苦労・やりがい、そして未来への展望などを語ってもらいました。

高性能な電子部品を支える「縁の下の力持ち」

まず、グリキャップという製品について教えてください。

藤井
藤井

グリキャップは、スマートフォンなど電子機器の中にある「プリント配線板」という基板の中で使われています。この基板には、非常に細かい銅の回路が張り巡らされているのですが、その銅と樹脂をしっかりとくっつける(密着させる)ための薬剤です。

中原
中原

もともと当社には「イミダゾール」という、銅との親和性が非常に高い化合物を作る技術がありました。その技術を応用し、銅の表面を酸化から守りつつ、樹脂との密着性も高められる化合物を開発したのがグリキャップの始まりです。

藤井
藤井

これまでは銅の表面に凹凸形状をつくり、物理的に樹脂と密着させていたのですが、グリキャップを使うと、銅の表面が平滑なままでも強力に密着させることができます。これにより、通信速度の向上など、IT機器の高性能化に貢献しています。

皆さんはそのグリキャップに、どのように携わっているのですか。

藤井
藤井

すでにご使用いただいているお客様の技術的なフォローを進めながら、新たな製品開発にも取り組んでいます。

中原
中原

私も藤井さんと同じで、グリキャップの新規開発とお客様の技術フォローが主な仕事です。実験をしながら、より性能の良い製品を開発することを目指しています。

髙原
髙原

私はお二人とは課が違うのですが、担当しているのはグリキャップの効果を発揮させるために添加する化合物の合成や製造です。グリキャップの有効成分となる化合物を私たちが作り、それをお二方に渡して評価していただく、という関係性で仕事をしています。いわば、製品をパワーアップさせるためのエッセンスを作っているイメージですね。

グリキャップは既に完成された製品かと思いますが、そこからさらに「開発」を進めるのですか?

藤井
藤井

お客様は電子デバイスなどを作る企業の方々なので、常により良いものを作ろうとされています。その声に応えるために、密着性をより高めたり、熱への耐性を強くしたり。グリキャップの性能をどう上げれば貢献できるのかを考え、開発を続けていく必要があります。

最先端の技術開発 現場の“難しさ”

皆さんは、グリキャップという製品のどんな段階から関わっているのですか?

中原
中原

私はちょうどグリキャップの採用が増え始めた時期から関わっています。使ってくださるお客様が増えると、それだけ運用がうまくいかないといった課題も出てきます。入社した当初は、そういった課題への対応が多かったですね。ラボでの実験では予測できなかった問題が起きたり、グリキャップの膜が付かないといったご相談をいただいたり。製品が広がり始めた初期段階の課題に、先輩方と向き合っていました。

藤井
藤井

私は、そうした動きがさらに拡大していくタイミングで加わりました。

髙原
髙原

私も藤井さんと同じタイミングです。需要に応えるためには、まず有効成分となる化合物の量が足りなければ話になりません。入社直後は、有効成分の安定供給体制を整える、つまり大量生産の仕組みを確立することに従事していました。

最先端の技術開発には、苦労も多いのではないでしょうか。

髙原
髙原

大学では小さなラボスケールでの実験が主でしたが、会社では工場での大量生産が求められます。実験で成功しても、実用化、さらに大量生産へと、いくつもステップがあるんです。スケールが大きくなると、例えば熱の管理など、予期せぬ難しさが出てきます。いかにスケールを上げても、小さいスケールと同じような挙動を示すプロセスを確立できるか。そこが一番難しいところですね。

中原
中原

ラボで一時的にすごく良い結果が得られたとしても、それをお客様の巨大な設備で使った時に同じ特性が出るか、長期間その性能が保たれるか、という検証が必要です。日本のお客様だけでなく、海外のお客様もいらっしゃるので、設備も様々です。その一つ一つに対応していくので、製品化までの道のりは本当に長いなと感じます。

藤井
藤井

私はもっと初歩的なところで、試薬や道具の場所がなかなか覚えられなくて…(笑)。あとは、実験装置も当然使ったことがなかったので、一人で扱えるようになるまでには時間がかかり、苦労しました。

同じ実験室で、支え合い高め合う仲間たち

壁にぶつかった時は、どのように乗り越えてきましたか?

藤井
藤井

私は本当にビビりで、失敗をすごく気にするタイプなんです。でも、悩んでいた時に中原さんが「人間、失敗からしか学べないから」と言ってくれて。その言葉のおかげで、「中原さんがそう言うなら、もうええか」と吹っ切れた瞬間がありました。本当に大きかったですね。

中原
中原

自分もたくさん失敗して、良い結果だと思って報告した内容が全然違った、なんてこともあったので(笑)。
だから当時は「それぐらい大丈夫だよ」と伝えたかったのかもしれません。

髙原
髙原

私も、わからないことがあれば先輩や上司に相談します。ただ、何も考えずに「わかりません」と聞きに行くと、説明してもらっても理解が浅くなってしまう。だから、まずは自分で「こういう結果が出たということは、こうだと思う」という仮説を立ててから相談に行くようにしています。

お三方は同じ実験室にいらっしゃるということですが、普段はどのようにコミュニケーションを取っているのですか?

中原
中原

テーマが違うので、直接的に関わることは少ないですが、同じ実験室なので、実験しながら雑談することも結構あります。フレッシュな若手が2人増えて、実験室の雰囲気が明るくなりました。

藤井
藤井

私と高原さんは同期で、良きライバルですね。高原さんは、会社の製品知識やサプライチェーン、社会の制度といったことまで、ものすごい勢いで吸収していくんです。同じタイミングで社会人になったのに、この差はなんだと。彼の前のめりな姿勢には、いつも刺激を受けています。

髙原
髙原

藤井さんは探求心がすごい。実験結果に対して「なんでそうなったのか」を納得するまで探求していく姿勢は、見習わないといけないなと思います。また、藤井さんの検討で良い結果が出たというメールが部内全体に配信されるのを見ると、「自分も評価されたい」と思いますし、今取り組んでいるテーマを絶対に実現させたいという気持ちになります。

製品のさらなる発展 そして次の奇跡へ

ご自身のステップアップのために、取り組んでいることはありますか?

中原
中原

私は、お客様である基板メーカー様のニーズをより深く理解するために、基板の構造や業界のトレンドについて、意識的に記事を読むなどして勉強しています。

髙原
髙原

危険物取扱者など、化学や製造系の資格を取得していきたいです。会社には資格取得を支援してくれる制度が充実しているので、それを活用したいと思っています。

藤井
藤井

お客様が海外にも多いので、私はオンライン英会話を始めました。あと、グリキャップは薄い膜の技術なので、「薄膜工学」という分野の勉強も進めなければと思っています。

最後に、皆さんの今後の目標や、これから挑戦していきたいことをお聞かせください。

中原
中原

グリキャップは、本当に奇跡みたいな製品なんです。だから、もう一回くらいミラクルが起こらないと、これを超えるものは作れないだろうな、と。でも、そのミラクルが起こる時代にも四国化成の一員として、その進化の過程を見てみたい。その大きな流れの一つの力になりたいと思っています。

藤井
藤井

私も一人の開発部員として、グリキャップを発展させていきたいです。それに加えて、今後入ってくる後輩たちのモチベーションを上げて、彼らが活躍できる環境を作りたいです。そうすれば、会社も世の中の技術も向上して、みんなの生活が豊かになるはずです。後輩たちと協力して、頑張っていきたいですね。

髙原
髙原

まずは、今あるグリキャップをより良いものにしていくこと。そして「新しい有効成分を作る」というテーマをいただいているので、それを達成することが第一の目標です。その先で、グリキャップに代わるような、まったく新しいものの開発にも携われたらなと考えています。もちろん一人ではできないので、藤井さんが言ったように、会社全体でモチベーションを上げて取り組んでいきたいです。

取材日:2026年4月13日

四国化成ホールディングス株式会社

四国化成ホールディングス株式会社

香川県丸亀市土器町東8丁目537-1
0120-459-811(採用担当)

製造業

社員のアイデアから始まる新規事業
チャレンジを応援する制度と仲間たち

四国化成ホールディングス株式会社

香川県を拠点に、化学品と建材という2つの事業を展開している四国化成グループ。その根底に流れる企業理念の「独創力」は今、社員一人一人の「やってみたい」という情熱を育む、新たなステージへと向かっています。今回は、新規事業の最前線で活躍する4人の対談から、それぞれの具体的な挑戦について、またその挑戦を後押しする制度や社風について探っていきます。

取材日:2026年4月13日

READ MORE