瀬戸内で社員たちを元気にする会社

社員のアイデアから始まる新規事業
チャレンジを応援する制度と仲間たち

四国化成ホールディングス株式会社

プロフィール

大林 武留

四国化成ホールディングス
株式会社
新規事業部 兼
四国化成建材株式会社
商品開発部
エクステリア開発課


2009年新卒入社

出身地/香川県


大林 武留さん

門田 達雄

四国化成建材株式会社
営業統括部 特販営業部
市場開発課
SWALOCCA
営業チームリーダー


2016年中途入社

出身地/奈良県


門田 達雄さん

髙島 優那

四国化成ホールディングス
株式会社
経営企画室広報課
兼 新規事業部


2018年中途入社

出身地/香川県


髙島 優那さん

板東 辰倫

四国化成ホールディングス
株式会社
新規事業部


2025年中途入社

出身地/香川県


板東 辰倫さん

香川県を拠点に、化学品と建材という2つの事業を展開している四国化成グループ。その根底に流れる企業理念の「独創力」は今、社員一人一人の「やってみたい」という情熱を育む、新たなステージへと向かっています。今回は、新規事業の最前線で活躍する4人の対談から、それぞれの具体的な挑戦について、またその挑戦を後押しする制度や社風について探っていきます。

それぞれの視点から生まれる多様な新規事業

まずは皆さんがどのように新規事業と関わっているか、教えてください。

大林
大林

私は新規事業部で、エビの陸上養殖の実証実験を行っています。一次産業に関するテーマに取り組みたいという思いから社内公募に応募し、採択されて今に至ります。一見すると当社の事業から離れた取り組みに見えるかもしれませんが、水質管理には化学品事業の知見、養殖設備には建材事業の知見を活かせる領域です。両事業の強みを生かしながら進めることで、新しいチャレンジでありつつ、既存事業の広がりにもつなげていきたいと考えています。

髙島
髙島

私は新規事業部で、事務局としてテーマを進めている方々のサポート業務を行う傍ら、自分自身のテーマとして「フェアトレードチョコレート事業」の実証実験を進めています。もともとは建材事業の事務をしていましたが、社内公募制度に応募したことをきっかけに新規事業部に異動し、新たな取り組みへの挑戦を支える業務と、自らが挑戦する業務の両方に携わっています。

門田
門田

私は、新規事業部に2年半在籍した間に立ち上げた「SWALOCCA(以下、スワロッカ)」というブランドを、事業会社である四国化成建材に移管し、事業化に向けて取り組んでいます。スワロッカは、歩行者が座ったり立ち話をしたりできるストリートファニチャーで、街中に気軽にくつろげる空間をつくります。自治体やデベロッパーの方々に提案しながら、販売活動やソリューションのブラッシュアップをチームで行っています。

板東
板東

私は2025年7月に中途で入社しました。メインで担当しているのはコーポレートベンチャーキャピタル、通称「CVC」の立ち上げです。四国化成としてスタートアップ企業に投資を行い、外部の力と連携しながら新しい事業を創っていく、いわゆるオープンイノベーションを推進する役割です。前職でも、同じようにオープンイノベーションの支援をしていました。皆さんがご自身でビジネスを立ち上げるのに対し、私は会社の外と組むことで新しい価値を生み出そうとしています。

挑戦を後押しする「社内制度」と「応援」

新規事業への挑戦は、社内公募制度から始まるのですね。

門田
門田

私が応募した2020年の第1回公募は、「とにかくアイデアを出してくれ」というスタンスで、200件以上の応募がありました。本当に気軽な気持ちで、温めていたアイデアをアウトプットしてみた、という感じでした。

大林
大林

私は第2回公募に応募しましたが、第1回公募とは少し変わって、「テーマの内容よりも、やり切れる人かどうかを見る」という方針でした。採択されると新規事業部に異動してテーマに専念できる仕組みになったので、思いの強さや覚悟がより重視されたように思います。

髙島
髙島

私が応募したのは第3回の公募で、「使命感や責任感のある人材を見つけて育てる」という方針でした。何かのきっかけがあったわけではなく「こんな考えを持っているから、誰かに聞いてほしい」という気持ちが一番強かったです。「こんなアイデアはどうですか?」と伝えたかった。その思いを聞いてもらえる機会として、ちょうど公募制度があったので、タイミングよくエントリーできました。

板東
板東

実は、次回の公募制度の設計は、私が担当することになっています。アイデア、そして志と、回を重ねるごとに求められるフェーズが変わってきています。過去の経緯も踏まえながら、次はいかに成果につなげるか、より実現性の高い次元を目指して制度をブラッシュアップしていきます。

挑戦を後押しする会社のサポートもあるのでしょうか。

髙島
髙島

事務局としては、「新規事業部とは?」「そもそも新規事業とは?」というハテナを解消することで社内の認知を広げ、風土を醸成することに力を入れてきました。その一つが、全社員を対象にした教育プログラムです。新規事業とは何かを知ってもらうオンライン説明会から、アイデアを育てていく実践的な講座まで、段階的に学びの機会を設けています。

門田
門田

髙島さんは、社内ブログなどでの情報発信にも力を入れてくれています。自分たちの活動を知ってもらえることは、大きな励みになります。やはり、何かを発信していかないと周りを巻き込むことはできませんから。

大林
大林

テーマを推進していくほうの役割もやりながら伴走もやっているので、髙島さんは両方の気持ちが分かるんじゃないかなと思いますね。

髙島
髙島

テーマを進める担当者は、一人で活動することも多く、孤独を感じやすいと思います。私自身もテーマを進める中で不安を感じた経験があるので、皆さんの状況を共有したり、人目に触れる機会を増やしたりすることを大切にしています。社内ブログで日々の活動を発信したり、社内報で特集を組んでもらったり。そうした地道な発信が、社内の理解や応援につながっていくのだと思います。

あと実は、今回のインタビューで話したいことがあって。私が公募の審査でプレゼンをしなければならなくなった時、それまでは人前で話す機会がほとんどなかったので、本当に不安でした。それで、所属していた建材事業の皆さんに「プレゼンをしたことがないので、一度見てもらえませんか」とメールを送ったんです。そうしたら、皆さん忙しい中、集まってくれて、私の話を聞いてフィードバックをくれたんです。本当に協力的で、そのバックアップがあったからこそ、今があると思っています。新規事業を進めるにあたっては、社内の応援がすごく大事だと思っています。

苦労の連続 その先に見える新しい道筋

アイデアが採択されてからは、どのように事業を形にしていくのでしょうか。

門田
門田

私の場合は、採択されたのがちょうどコロナ禍だったので、まずはウェブでのヒアリングが中心でした。自治体や大学、デベロッパーの方々にお話を伺い、まちづくりの課題を深掘りしていきました。その中で運良く実証実験の機会をいただき、データを集めながら事業の土台を作っていった感じです。最初は既存の事業との兼務だったので、業務のバランスを取りながら進めるのが大変でした。主担当は基本的に私一人でしたが、新規事業部の上司や開発メンバーなど、多くの人に相談しながら進めていきました。

大林
大林

私の場合は、採択されたのちに新規事業部に異動してテーマに専念することになったので、ありがたい反面、プレッシャーがありました。結果を出さないといけませんから。まずは実験施設でエビを育てることから始めました。でも、エビはすごくデリケートで、水質が少し変わるだけですぐに死んでしまう。失敗も数々経験しました。そのたびに落ち込みますが、周りは「次頑張れよ」と温かく見守ってくれます。現在地としては、まるで荒れ地を開拓するような感覚で、ようやく作物が育つ環境が整ってきたかな、という段階です。頭の中は常に9割以上、エビのことだけを考えています。

髙島
髙島

私のテーマはまだ採択前の段階なのですが、当社の水をきれいにする技術を生かした「四国化成にしかできないフェアトレード」をしようということで実証実験を進めています。フェアトレード活動の全国フォーラムに参加したり、実際にカカオ豆の生産国のインドネシアへ農園訪問に行かせてもらったりと、現場の声をヒアリングする機会をたくさんいただきました。ただ、進めていくうちに最初に考えていた案ではうまくいかないということが分かってきました。いまは一旦白紙に近い状態に戻して、地域のイベントでフェアトレードについてのアンケートを取ったり、地元の高校生や大学生と試験販売をしたりしながら、新しい道筋を模索しているところです。

板東さんは、そうした挑戦者をサポートする立場でもありますね。

板東
板東

はい。私がサポートする上では、「これは無理です」と言うのではなく、「どうやったらできるか」を一緒に考えるスタンスを大切にしています。例えば、エビが死んでしまうなら、歩留まりをどう改善すれば事業として成功するのか、その条件を一緒に考えるようにしています。

大林
大林

板東さんは存在自体が刺激になります。まさに「人間版AI」です(笑)。彼が入ってくれたことで、事業化に向けた収益の試算など、より精度を上げて物事を進められるようになりました。外部とのつながりも豊富なので、本当に助かっています。

板東
板東

やはり、最初に考えたアイデアがそのままうまくいくことはほとんどなくて、皆さん何度もやり直しを重ねながら、「こうすればうまくいくのではないか」と試行錯誤されています。本当に地道に努力を重ね、仮説検証を繰り返している印象です。お三方はそうしたプロセスをしっかりとやり遂げていらっしゃるので、その姿勢が会社全体にも広がり、チャレンジングな社風や雰囲気が浸透しているのだろうと感じています。まだ入社して一年経っていませんが、その点は強く実感しています。

それぞれの「独創力」で次のステージへ

仕事への意識も変わりましたか?

大林
大林

新規事業は、基本的には自分自身でアクセルとブレーキを踏むコントロールをしないといけないので、体力的、精神的な自己コントロールがすごく大変です。でも、私はこれを「夢の実現と自己成長するための精神の修行」だと思ってやっています。マラソンと同じで、しんどくても歩いてでも、とにかく前に進み続けることが大事だと思っています。

門田
門田

もともと私は建築業界の、どちらかというと少し硬い考え方をするタイプでした。でも、新規事業では本当に色々な方と話す機会がありますし、「どうなるか分からないけど、まずやってみる」ことで得られるものの大きさを実感しました。これは新規事業を経験して得た大きな変化です。

最後に、皆さんが今後目指している「野望」を教えてください。

板東
板東

私は、社内公募制度をさらに良いものにブラッシュアップしていくことと、立ち上げたCVCファンドを通じて、外部のスタートアップ企業の革新的なビジネスモデルを社内に取り込んでいくこと、この両輪を回していきたいです。社外の刺激的なアイデアが社内の挑戦する心をさらに燃え上がらせる。そんな化学反応を起こしていきたいですね。

大林
大林

私はまず、陸上養殖に関連する事業をしっかりと「事業化」していきたいです。どのようなビジネスモデルで社会に貢献できるか、今まさにその足場を固めているところです。会社として収益を上げることはもちろんですが、その先にある地域貢献や社会貢献も見据えています。瀬戸内海に面した企業として、海が抱える課題解決の一助になれればと考えています。

門田
門田

今提供している「スワロッカ」は、単なる休憩スペースという商品に留まらず、例えば、そこで得られたデータが何かに活用できたり、エネルギーを創出できたりと、いろんな付加価値を付けられる可能性があると思っています。設置したことで何が変わったのかを可視化しながら、大きな課題を解決できるようなソリューションに育てていきたいです。深刻にはならず、でも真剣に、事業化を目指していきたいです。

髙島
髙島

私の「フェアトレード」というテーマは、まだ会社の正式な採択には至っていません。まずは、この取り組みが四国化成にとって必要だと、会社全体に思ってもらえるような活動をしていきたいです。また事務局としては、まずは社内公募に応募する前の段階で学べる「教育プログラム」を充実させて、社員の皆さんが新規事業創出に触れる機会を増やしたい。その上で、誰もが自分のアイデアをもとに新たな取り組みに挑戦しやすい土壌をこれからも整えていきたいです。

取材日:2026年4月13日

四国化成ホールディングス株式会社

四国化成ホールディングス株式会社

香川県丸亀市土器町東8丁目537-1
0120-459-811(採用担当)

製造業

最先端の技術で暮らしを支えたい
性能の向上へ 日々挑戦を続ける仕事

四国化成ホールディングス株式会社

創業以来、「独創力」を原点に化学品と建材という2つの事業を展開してきた四国化成グループ。そのうちの化学品事業において、パソコンやスマートフォンなどの電子機器に不可欠な材料として受注を飛躍的に伸ばし、いま世界から注目を集めているのが「GliCAP(以下、グリキャップ)」という製品です。今回は、そんなグリキャップの開発に携わる若手社員3名に、開発の状況や苦労・やりがい、そして未来への展望などを語ってもらいました。

取材日:2026年4月13日

READ MORE