瀬戸内で社員たちを元気にする会社

自社ブランドの「心」を広げていきたい
記憶に残る「体感型」の発信基地が誕生

倉敷化工株式会社

プロフィール

J.E.

自動車事業部
MPS推進室


2009年新卒入社

出身地/岡山県


J.E.さん

K.F.

事業戦略企画室
事業戦略企画課


2016年中途入社

出身地/岡山県


K.F.さん

K.M.

電子制御事業部
製品開発品証部
電制品質保証課


2017年新卒入社

出身地/岡山県


K.M.さん

H.S.

電子制御事業部
製品開発品証部
電制製品開発課


2022年中途入社

出身地/岡山県


H.S.さん

岡山県倉敷市に本社を構え、自動車部品から産業機器や建築設備、精密機器まで、幅広い分野で「振動制御」を追求してきた倉敷化工。2025年に「KURATECA(クラテカ)」というコーポレートブランドを掲げ、次なるステージへと歩みを進めました。このブランドの「心」を全社員で共有するために発足したのが、部署横断型の社内プロジェクト「ココハシ」です。今回は、プロジェクトメンバーの皆さんに、活動の背景や具体的な取り組み、そして会社への思いを尋ねました。

ブランド理解へ 部署を越えた挑戦のはじまり

まず、皆さんが普段どのようなお仕事をされているか教えてください。

K.F.
K.F.

私は事業戦略企画室のブランド戦略係で、会社のブランドを社内外に広めていくための施策を考え、具現化していく仕事を担当しています。「ココハシ」プロジェクトもその一環になります。

H.S.
H.S.

私は電子制御事業部で、精密除振台の開発を担当しています。除振台は半導体の製造工場などに納入されるのですが、設置やパラメーターの調整でお客様のもとへ伺うこともあります。また、そのパラメーター調整を自動でできるような仕組みをつくるためのソフトウェア開発も行っています。

K.M.
K.M.

私は電子制御事業部の検査班にいます。精密除振台に使われる部品が工場に届いたときに、図面どおりの寸法になっているか、傷はないかといった「受入検査」をする部署です。プレートの平面度や直角度など、0.01㎜の精度で細かくチェックしています。

J.E.
J.E.

私は自動車事業部のMPS推進室というところで、ものづくりの生産性向上活動をサポートしています。より早く、より安全に作業するための改善活動を各工場で行うのですが、その活動が円滑に進むように推進したり、現場の方々とコミュニケーションを取りながら進捗を確認したりするのが主な業務です。

部門も業務も異なる皆さんが集まった「ココハシ」プロジェクトですが、どのような意図で企画されたのでしょうか。

K.F.
K.F.

そもそも会社の中に「コーポレートブランド」という概念がこれまでありませんでした。そこで、現場の社員に集まってもらい、社員自身で「KURATECAとは何か」を考え、深掘りするところから始めよう、と。まずプロジェクトメンバーがブランドの「心」を深く理解し、納得できれば、彼らが伝道師となって各部署にその思いを広げてくれるはずだと考えました。

プロジェクトへの参加が決まった時、どのようなお気持ちでしたか?

J.E.
J.E.

この活動にはいろんな部署の人が参加すると聞いて、横のつながりが増えたらいいなと思いました。また、「ブランディング」がどんなことなのかイメージが湧かなかったので、新しいことに挑戦できる良い機会だなと。楽しみと不安が半々くらいの気持ちでスタートしました。

K.M.
K.M.

私は結構チャレンジャー精神というか、なんでもやってみたくなるタイプで、「楽しそう」というところから始まりました。入社してから9年間同じ仕事をしていて、少し変化が欲しいと感じていたところに新しい仕事のお話をいただいたので、やってみたいという気持ちで挑戦しました。

H.S.
H.S.

私もやっぱり「楽しそう」という期待がありました。今までやっていない新しいものを作っていくワクワク感がありましたし、自分のいる電子制御事業部以外の、例えば自動車事業部の方との関わりはほとんどなかったので、この活動を通じて、どんな人がどんなことをやっているのかを知れるのが楽しみでした。

「体感」をキーワードに、自分たちの手で発信基地を

プロジェクトは具体的にどのように進んでいったのでしょうか。

K.F.
K.F.

私はプロジェクトリーダーを任されたものの、正直、最初は手探り状態でした。そんな中、上司から「うちは振動制御の会社なんだから、まず“振動とは何か”を知ることから始めてみたらどうか」とアドバイスをもらったんです。そこで、プロジェクトメンバー全員で、振動について学ぶ体感型の研修を受けました。理論や数値ではなく、身近なモノに触れながら振動を五感で感じて学ぶ。そこで皆が「これだ!」と感動し、プロジェクトの方向性が定まりました。

「体感」がキーワードになったのですね。

K.F.
K.F.

はい。「体感は記憶に残りやすい」ということが、皆の共通認識になりました。ただ聞くだけでなく、実際に見て、触って、匂いを感じて、振動を感じる。そういう体験がいつでもできる発信基地を作りたいね、という話に発展していきました。そこから、自社のブランド要素を「あゆみとこころ」「振動 原体験」「ゴム素材」、そして各事業部の「自動車」「産業機器」「電子制御」という6つのテーマに分け、チームごとに体感型の展示コンテンツを企画・制作することになったんです。

各チームでは、どのような活動をされたのですか?

J.E.
J.E.

私は「振動の原体験」チームでした。倉敷化工は「振動制御」の会社ですが、そもそも「振動」とは何か、普段あまり意識しないよね、という話から始まりました。そこで、誰でも分かりやすく、身近なもので振動を体感できる展示をコンセプトにしました。例えば、ウクレレを弾くと弦が揺れて音が出る、つまり「音も振動である」ということを実際に体験してもらったり、ハンマーで物を叩いた時の振動の伝わり方の違いを手や耳で感じてもらったり。普段の仕事で使う道具なども使いながら、五感で理解できる工夫をしました。

H.S.
H.S.

私は「電子制御」チームの担当です。私たちが扱う「除振台」は、どうやって振動を制御しているのかイメージが湧きにくい製品です。チームで話し合った結果、「ブランコの模型」を使って説明するアイデアが出てきました。揺れているブランコを止めるには、動きと逆の方向に力を加えますよね。それを人の動きに例えて、「目で揺れを見るのがセンサー」「どう止めるか脳で考えるのがコンピューター」「手で止めるのがアクチュエーター」というように、除振台の仕組みを説明することで、専門知識がない人にも感覚的に理解してもらえるようにしました。

K.M.
K.M.

私は「あゆみとこころ」チームでした。会社の歴史や経営理念、子育て支援の「プラチナくるみん認定」といった取り組みなど、会社の歩みと大切にしている「心」を知ってもらうことで、もっと会社を身近に感じてほしかったんです。そこで、創業期から現在までの歴史をクイズ形式にして、扉を開けながら答えを探すような、わくわくする展示を考えました。

メンバーの熱量を、次の社員へとつなげていく

プロジェクトに参加して、ご自身や会社に対する見方に変化はありましたか?

J.E.
J.E.

自分の事業部のことしか知らなかったんだなと痛感しました。会社全体がどんなことをしているのか理解できたのが一番大きいですし、自分の会社にこんなすごい技術があったんだと知ることで、会社への愛着がより一層湧きました。

H.S.
H.S.

私は専門的なことを、専門用語を使わずに相手の目線に立って伝えることの難しさと大切さを学びました。以前は「除振台の制御はですね…」と話してもなかなか伝わらなかったのですが、ブランコの例えのように工夫することで、理解してもらえる。この経験は、普段の仕事にも生きています。

K.M.
K.M.

私は、もともと自分から話しかけるのが苦手だったのですが、このプロジェクトを通じて、初めて話す人ともちゃんと向き合って話せるようになりました。他部署の方と製品の話など共通の話題も増え、いろんな人と話せるようになったことが、自分の成長につながったと思います。

今後の活動への抱負を聞かせてください。

K.F.
K.F.

まずは、今回完成した「発信基地」を、全社員に紹介していくことが目標です。作ったメンバー自身の言葉で、その熱量を失うことなく伝えていきたいです。そして、話を聞いた社員が次の伝え手となって、輪を広げていってほしい。少しアナログな方法かもしれませんが、一人一人の記憶に残り、心に響く伝え方を大切にしたいと思っています。将来的には、展示会に持っていけるようなミニマムな基地を作るなど、社外への発信も考えていきたいです。

J.E.
J.E.

まずは、身近な部門のメンバーに、自分たちの活動の狙いをしっかり伝えていくことに注力します。そして、今回作った基地はまだ第一歩。これから社員の皆さんから寄せられるであろう「もっとこうしたら分かりやすい」といった意見を取り入れながら、コンテンツをどんどん良くしていく活動を継続していきたいです。

H.S.
H.S.

自分が作ったブースの内容を、自分以外の誰でも説明できるよう、伝える手順や流れを「見える化」することが今の課題です。それができたら、次はもっと時間や費用をかけて、より伝えやすい、満足のいくものに進化させていきたいという思いがあります。

K.M.
K.M.

私のチームが作った歴史クイズは、これからも更新し続けていきたいです。今この瞬間の取り組みも、会社の新しい歴史になっていくので、皆さんがマンネリ化せずに、いつでも楽しく学べるようなコンテンツであり続けたいと思っています。そして私自身、説明するのがまだ苦手なので、伝えるべきポイントをしっかり押さえて、自分の言葉で仲間に広めていけるよう頑張ります。

取材日:2026年5月20日

倉敷化工株式会社

倉敷化工株式会社

岡山県倉敷市連島町矢柄四の町4630
086-465-1152(人事労務課)

製造業

振動を制御して快適を届けたい
強みを生かし新たなビジネスに挑む仕事

倉敷化工株式会社

自動車用の防振ゴムの生産から事業をスタートさせた倉敷化工。強みである「振動制御」を軸に、産業機器、建築設備、そしてナノレベルの揺れをコントロールする精密機器の分野へと事業を拡大してきました。その最前線ではいま、「センシングビジネス」という新たな挑戦が始まっています。今回は、社名からは一見想像がつかないような、多様な仕事とその魅力をメンバーが語ってくれました。

取材日:2026年5月20日

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