瀬戸内から世界を元気にする仕事

多国籍チームで高め合い、販路拡大へ
岡山から世界のインフラを支える仕事

萩原工業株式会社

プロフィール

ハー

事業支援部門
経理部
経理課


2020年新卒入社

出身地/ベトナム


ハーさん

カーン

バルチップ海外営業部
海外営業課


2023年新卒入社

出身地/パキスタン


カーンさん

岩下

バルチップ海外営業部
業務課


2023年新卒入社

出身地/岡山県


岩下さん

小野

バルチップ海外営業部
海外営業課


2026年新卒入社

出身地/岡山県


小野さん

ブルーシートのトップメーカーとして知られる、倉敷の萩原工業。その技術は、インフラを支える建築資材にも活用されています。なかでも、海外事業における主力製品となっているのが、コンクリート補強繊維「バルチップ」。このグローバルな製品の普及を、倉敷の本社から推進しているのが、多国籍社員のチームです。どのように連携し、どんな思いで仕事に取り組んでいるのか。そのチームワークに迫ります。

世界とつながる仕事が岡山にあった

皆さんが萩原工業に入社した理由を教えてください。

岩下
岩下

私はもともとメーカーで働きたいと思っていました。萩原工業を選んだのは、CMなどで名前を知っていたことと、インターンシップに参加したときに、社員の方が学生の私にすごく丁寧に対応してくれたのが心に残って、「こういう人たちと一緒に働きたいな」と思ったのがきっかけです。

小野
小野

私は、ピンポイントでバルチップに携わりたくて入社しました。留学経験があったので、英語を使って海外に行ける仕事を探していたのですが、地元から世界中のインフラを支えているという点に「かっこいいな」と強く惹かれました。また、面接のときに社長から「1年目から海外に携わらせてあげるよ」と言ってもらえたのが大きかったです。

カーン
カーン

私の世代のパキスタンでは、ゲーム機や車、バイクなど「メイドインジャパン」の製品が身の回りにあふれていて、日本のものづくりに憧れがありました。岡山の大学に留学し、就職セミナーで萩原工業のブースを見つけました。全世界に拠点がある地図を見て、こんなグローバルな企業が大学の近くにあるとは知らなかったので驚きました。会社案内が英語だったこともあり、ここなら自分の力を生かせそうだと思い、第一志望になりました。

ハー
ハー

私はベトナムの中学校で日本語を勉強したのがきっかけで日本に興味を持ち、大学から留学で岡山に来ました。就職活動では日本で海外ビジネスに関わりたいと考えていて、海外事業に力を入れている萩原工業に惹かれました。インターンシップで訪問した時のフラットな雰囲気が決め手になりました。

皆さんが関わっている「バルチップ」とは、どのような製品なのでしょうか。

小野
小野

バルチップは、萩原工業の中核技術を使って、プラスチックから作られている補強繊維です。コンクリートに混ぜることで、耐久性を向上させたり、ひび割れを抑制したりする働きがあるものです。

カーン
カーン

例えば、建物の床の土間コンクリートは、鉄筋やワイヤーメッシュで補強するのが一般的ですが、バルチップはそれらの代替として使用されていて、コスト削減や工期短縮につながるほか、CO2排出量の削減に貢献します。プラスチックなので錆びないというのも大きな特長です。

ハー
ハー

実は、生産工程はブルーシートよりもシンプルで、繊維を作る工程とカットする工程の2つしかありません。工程が少ない分、生産コストも抑えることができています。

岩下
岩下

インドネシア、パラグアイで生産しており、作られた製品は、北米、南米、オーストラリア、アジア、ヨーロッパなど、世界中の国々に輸出され、各地の工場や倉庫などの床、道路、トンネル、鉱山などで使われています。

ハー
ハー

販売ネットワークは世界中に9つの拠点があり、そこからさらに色々な国の市場に販売しているので、今どこの国で使われているかと言われると、本当に数えきれないくらいです。

海外で生産し、世界へ届ける

皆さんはそんなバルチップにどのように関わっていますか?

カーン
カーン

私は海外営業を担当しています。主に東南アジアや韓国、母国であるパキスタンなどを担当していて、月に1、2回は海外出張しています。現地の海外拠点と連携しながら、日系のゼネコンや施主様への提案から、実際に現場で使っていただくまでのサポートが仕事です。

小野
小野

私も同じく海外営業ですが、この春に入社したばかりなので、今はバルチップだけでなく、コンクリートそのものの技術的な知識を付けるために勉強に力を入れています。事業拡大のため、ローカルゼネコンへのアプローチも検討していて、そのための市場調査や分析も担当しています。来期からは、台湾、中国、ヨーロッパ諸国を見ていく予定です。

岩下
岩下

私は貿易業務がメインです。インドネシアとパラグアイで生産されたバルチップを、船で世界中のお客様に届ける仕事です。「三国間貿易」という形態で、製品は海外から海外へ動くので、実際に目にすることはありませんが、注文が入ったら納期を確認し、工場に生産を依頼し、船の予約や船積み書類の準備など、全ての段取りを行います。やりとりは主に英語です。ハーさんが前任者で、進め方は全て教えてもらいました。

ハー
ハー

私は経理部で、バルチップの財務管理と海外子会社の経理支援業務を担当しています。お客様からの入金を確認したり、月次の損益資料を作成したり、資金繰りを管理したりしています。また、パラグアイの工場など海外子会社の経理・財務面でのサポートも行っています。年に1回程度は海外の子会社へ行って、現地の経理担当者と直接コミュニケーションを取り、現場への理解を深めています。

海外とのやり取りならではの難しさもありますか。

岩下
岩下

時差もありますし、返事が遅いこともあります。日本の感覚だと1日で終わることが、何日もかかったり。文化の違いなので仕方ないですが、ミスコミュニケーションが生まれないよう確認しながら進めています。

ハー
ハー

入金も期日通りに行われるとは限りません。入金が遅れると、各拠点の資金繰りにも影響が出てきます。柔軟性を持ってうまく調整していくのが難しいところです。

カーン
カーン

本当にギリギリまで入金されないこともあって、ドキドキしながらフォローしています。特に新しいお客様との取引は、不安ですね。

小野
小野

先輩方のお話を聞いて、文化の違いをしっかり理解することからすべてが始まるのだなと感じています。日本人としてのビジネスマナーを守りつつ、相手に合わせて柔軟に調整していくことが大切なんだと思います。

仕事のやりがいや楽しさは、どんなところに感じますか。

カーン
カーン

バングラデシュやベトナムのように、そもそもコンクリート補強繊維というものを知らなかった国で、ゼロから提案して、最終的に使ってもらえたときは本当にうれしいですね。そして「コストも下がったし、工期も早くなった。性能も良かった」と評価してくれて、次の案件でも使ってくれる。そうやってお客様と仲良くなって、仲間が増えていくのが一番の楽しみです。

岩下
岩下

出荷にはトラブルがつきものですが、工場や船を手配する乙仲と連携して調整しています。無事にお客様から「Thank you!」というメールが返ってきたときは本当にうれしいです。海外の方はストレートに「遅い」とおっしゃることもあって心にグサグサ刺さる時もありますが、だからこそ「ありがとう」と言われたときの喜びは大きいです。

ハー
ハー

私は経理で、日々数字と向き合っています。月次損益などの資料を作るとき、すべての数字が一致した瞬間にすごくうれしくなります。また、私がまとめた数字をもとに、上司や経営層が事業の方向性を決めたり、営業の皆さんが予算計画を立てたりします。自分の仕事が、みんなの意思決定をサポートできていることに、やりがいを感じています。

小野
小野

バルチップは世界中で販売している製品ですが、まだまだ知られていない国や地域もたくさんあります。自分で一から道を切り開いていくのが、今からすごく楽しみです。

互いに高め合い、販路を拡大していく

多国籍なメンバーから、刺激を受けることはありますか?

小野
小野

ハーさんとカーンさんは、本当にカジュアルコミュニケーションというか、雑談がすごく上手で、相手との距離感もすごく良いなと感じています。食堂や工場に行くと、2人はマスコットキャラクターのようにみんなに話しかけられていて(笑)。怖そうな顔をしている方でも、2人が来るとパッと表情が明るくなるんです。その社交性は、すごく勉強になります。

岩下
岩下

違う国に来て、普通に生活していること自体が本当にすごいなと尊敬しています。言葉の壁や文化の違いを乗り越えて、ここで暮らしている。その姿を間近で見ているだけで刺激を受けます。

カーン
カーン

岩下さんは、最初は英語を全然しゃべることができなかったはずなのに、今では完璧に英語でメールのやり取りをしていて本当にびっくりします。また、無数にある船の中から、一番安くて最適なルートを見つけ出すのは本当に難しい仕事。尊敬しています。

ハー
ハー

日本人のお2人からは、物事を進める上での計画性の高さや、仕事の丁寧さを学んでいます。一つの業務に対して、事前準備から事後のフォローまでしっかり考えていて、資料も一目で分かるようにロジカルに作られている。そうした姿勢は、自分の業務にも生かしていきたいと思っています。

最後に、皆さんの今後の目標やビジョンを教えてください。

小野
小野

まずは、英語を使って不自由なくビジネスができるようになることです。そして、一つでも多くの実績を残していきたい。着実に、まずは一つの国、一つの案件でもいいので、成果を出せるように頑張ります。

岩下
岩下

貿易業務はすごく複雑で難しく、英語も得意ではないんですけど、いろんな国の人とやり取りすることで楽しい瞬間もありますし、まだまだ奥が深い業務だと思っているので、これからもどんどん勉強していきたいです。

ハー
ハー

今後は営業なども経験して、海外にさらに工場や支店を立ち上げる際に、事業をいろんな面からサポートしていきたいです。萩原工業の海外事業が大きくなる限り、私は一緒にいます。

カーン
カーン

まだバルチップが使われていない国で実績を作って、「非構造部のコンクリートにバルチップを使うのが当たり前」という世の中になるようにしたいです。個人的には、日本人になりたいと思っていて、いま申請中です。日本のパスポートが使えるようになれば、出張もしやすくなりますから。岡山は「晴れの国」で、とても住みやすいです。

取材日:2026年6月25日

萩原工業株式会社

萩原工業株式会社

岡山県倉敷市水島中通一丁目4番地
086-440-0868 (総務・人事課 人事チーム)

製造業

挑戦と改善を育む企業スピリットを胸に
暮らしと産業を織りなす仕事

萩原工業株式会社

ブルーシートのトップメーカーとして知られる、倉敷の萩原工業。しかし、その事業はブルーシートだけに留まりません。暮らしの身近な製品から産業機械まで、多様な分野で社会を支える同社の強みは、創業以来培ってきた独自の中核技術と、挑戦を重んじる社風にあります。今回は、合成樹脂とエンジニアリングという2つの事業の柱を支える若手社員4名に、それぞれの仕事内容ややりがい、そして「おもしれぇ 直ぐやってみゅう」という企業スピリットについて伺いました。

取材日:2026年6月25日

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