2016年中途入社
庄司 智未
出身地:岡山県
「Out of KidZania in おかやま」
「Out of KidZania」(アウトオブキッザニア)とは、子どもたちが楽しみながら社会の仕組みを学べる職業・社会体験施設「キッザニア」を飛び出して、地域や企業の現場でよりリアルな仕事体験ができるプログラムです。2025年5月31日・6月1日の2日間、KSB主催で開催した「Out of KidZania in おかやま」では14の企業が協賛し、小学1年生から中学3年生までの子どもたちが様々な仕事を体験しました。
おふたりは「Out of KidZania in おかやま」とどのようにかかわりましたか?
玉井KSBは「テレビ局の仕事」というプログラムで参加したので、コンテンツ事業ユニットを中心に企画や準備、当日の運営を行いました。プログラムの内容を決める際、技術や報道部門の社員にもヒアリングしてまとめたものを、KCJ GROUP株式会社(以下:KCJ GROUP)に確認してもらい、また修正するといった流れで、何度かやりとりをしました。
庄司「Out of KidZania in おかやま」はKSBが主催・運営を担いましたが、他のイベントと異なるのは日本のキッザニアを企画・運営しているKCJ GROUPが監修をしている点ですね。
玉井そうなんです。まず、出展事業者は自社の仕事の棚卸しをして、それぞれの仕事を通して何を子どもたちに伝えたいかということから考えました。
庄司自分たちの仕事を改めて見直すきっかけになりましたね。私はというと、まずは、協賛してくださる企業を集める活動を行いました。その調整が終わってからは、参加者の募集や抽選、出展事業者や参加者からの問い合わせ対応、会場となっている百貨店とのやりとりなどですね。
玉井忙しい!
庄司私は1年前の「仮面ライダースーパーライブ」が初めてのイベント担当だったのですが、すでにノウハウがあるイベントとは違って、今回は岡山市で初開催のイベントだったので、その分準備も大変でしたね。
KSBはどのようなプログラムを提供しましたか?
玉井KSBは、アナウンサーとカメラマン、両方の仕事を全員に体験してもらうことにしました。なぜアナウンサーとカメラマンの両方かというと、アナウンサーは原稿を読み、伝えるだけじゃなくて現場で取材をする、記事も自分で書く、機材も運ぶ仕事だということを知ってほしいという現場の思いがあったからです。それをいかにプログラムに反映していくか、報道の社員やKCJ GROUPとやりとりしながら作っていきましたね。
庄司子どもたちにも人気でしたね。
玉井小学校低学年の参加者もいたのでどこまでこちらの思いが伝わるかなという心配もあったのですが、実施後のアンケートには「いろんな人が関わっていることがわかった」という声もあってホッとしました。単に「楽しかった」だけではなくて、それ以上の何かを感じてもらえたことがうれしかったですね。
庄司出展事業者は、事前にKCJ GROUPの研修を受けて、参加者への声掛けの仕方とか、「お仕事」じゃなくて「仕事」と表現するとか、細かい指導がありましたよね。
玉井参加者は子どもだけど、決して子ども扱いせずに「新入社員」として接するというのも意外と難しくて。
庄司そうだと思います。でもそういうことを通して、自分自身も色々と気づかされることがありました。新入社員や自分の子どもへの接し方とか。
玉井そうそう。「子どもだからできないだろう」じゃなくて、「きっとできる」っていう視点に、気づくことができましたね。
玉井さんは、イベントに関わる仕事を以前もされていたんですよね
玉井そうです。コンサート等を行うホールで開催される公演の運営を担当していました。その他、個人的にイベントのボランティアスタッフなどもしたことがあります。
庄司玉井さんにとってイベントの魅力って何ですか?
玉井イベントがなければ普段と同じ何気ない毎日だけど、そこに一つイベントがあるとその一日がちょっと特別になる気がしています。なければないでいいけど、あるとうれしい!そこに何か価値が生まれたり、特別な時間ができたりする。そういうことに自分が少しでも関われることがうれしいです。無から有をつくる、貴重な非日常を生み出せることがイベントの魅力だと思っています!
庄司イベントって、その時、その場にいないと得られない感覚や、発見がありますよね。
玉井そうですよね! 準備は大変なことも多いですが、イベント本番はお祭りだと思っているので、もう心の中では花火が打ち上がっている感じです(笑)。この達成感があるから、またやりたくなりますよね!
来場者や出展事業者の反応はどうでしたか?
庄司参加者に回答いただいたアンケートの満足度は高かったですよ。各企業、すごく力を入れてプログラムを準備していただいていましたからね。実際に仕事現場で使うメーカーの設備を用意している企業もありました。
玉井総務人事系統の社員が来られていて、参加者一人ひとりに辞令書を渡すところから始める企業もありましたね。どの企業も本気で子どもたちに向き合っていたからこそ、満足度も高かったのでしょうね。
庄司それに参加した子どもたち一人ひとりにもストーリーがあります。なぜこのイベントに参加して、その仕事を選んだかという背景が。保護者からのアンケートには、普段は人前で話すのが苦手な子どもが堂々としていて感動したとか、無理かもしれないと思っていたけど周りの人のサポートのおかげで最後までやり遂げられたとか、子どもの成長を喜ぶ声が多くありました。
玉井その子自身も、相当がんばったんでしょうね。そして、その体験をしたのとしていないのとでは、その後の人生も違ってくると思う。
庄司本当にそうですね。そういう場を提供できてよかったなと思いました。玉井さんは、出展事業者としてどのような印象を持ちましたか?
玉井事前にあったKCJ GROUPとの研修は、自分自身の仕事を振り返る良いきっかけになりましたね。それは、他企業の方も同じだと思います。準備する過程やイベント当日の運営のなかで、社員の意外な一面が見られたことも印象的でした。普段の仕事とは違う環境だからこそ気づけたことだと思います。
庄司会社のブランディングについては、どのように感じましたか?
玉井正直なところ、このイベントに参加する意義はブランディングよりも地域貢献の方が大きいと思っていました。子どもたちに地域のいろいろな仕事を知ってもらって、将来の職業選択の幅を広げてもらえたらいいなと。イベント後のアンケートに、「テレビのニュースを見てみようと思った」という言葉がありました。もしかしたら、普段テレビを見ない子でも自分が少し関わったことで「ちょっとテレビを見てみようかな」という気持ちになったのかもしれない。そのときに「テレビを見るなら5チャンネルにしようかな」と思ってくれたかもしれない。イベント参加前にはなかったかもしれない「テレビをつけて5チャンネルを見る」という選択肢が新たに生まれたとしたら、ブランディングという面でもこのイベントを実施した意義は大きかったなと思います。
早くも次回開催を期待する声があるそうですね
庄司そうなんです。アンケートでも「また開催してほしい」とか「恒例行事にしてほしい」という声がありましたし、協賛企業からも継続することが重要だという意見をいただきました。
玉井私たちはもちろん、他の出展事業者もみんな初めて経験するイベントだったので、終わってみていろいろ反省点や改善点も出てきたと思います。それを踏まえたうえで2回目、3回目と実施できたら、来場者にもっと良い体験が届けられるでしょうね。
庄司KCJ GROUPから各企業へのフィードバックもありましたからね。第三者からの評価によって改めて見えてくるものもあると思います。
玉井確かにそうですね。
庄司参加者にそこでしかできない体験を提供できて、自分たちもたくさん学びや気づきがある。それがイベントの醍醐味ですよね。そのためにも、通常業務以外のことにも積極的にチャレンジできる仕組みをそれぞれで作っていくことが必要なのかなと思いました。