キャストKSBパートナーズ
(KSBコンテンツ事業)
2013年中途入社
村上 紋子
出身地:神奈川県
育児休業を取ったきっかけを教えてください。
安田今2人の子どもがいるのですが、1人目の時に育休を2か月取得しました。妻の体調が産後に悪くなったことと、うちは待機児童だったことがきっかけで、「パパ・ママ育休プラス」という制度を使いました。
僕が知る限りでは、当時Park KSBのグループに男性の育休経験者はいなかったし、取らざるを得ない状況だったからでしたが、振り返ってみると夫婦で模索しながらのはじめての子育ては有意義な経験だったと思います。自分の影響がどれだけあったかは分かりかねますが、僕を皮切りに他の男性社員にも育休取得者が増えていることは良いことだと思います。
庄司育休をとる男性社員は増えていますよね。うちは年齢がひとつ違いになる2人の子どもがいて、1人目の時に1年間、2人目の時に半年間取りました。
村上半年での復帰は早いですね!
庄司会社と相談して、保育園に預けるまでの間はリモートワークのみで業務ができたからですね。
周りの反応はどうでしたか
安田僕はカメラマンとして報道取材や番組制作に関わっているので、周りの人たちは「安田の育休を誰が取材するんや?」と冗談交じりに明るく送り出してくれました。
庄司私は岡山で営業の仕事をしていて、職場の人たちは何もない感じで送り出してくれて、何もない感じで戻らせてくれました。接し方も変わらないし、過剰に心配されることもない環境は、すごくありがたかったです。
村上私はCKP営業部で働いていましたが、妊娠が分かった後は会社を辞める覚悟でいました。両親に頼れる環境じゃなかったし、子どもの送り迎えをしながら営業の仕事は難しいかなって。でも会社に相談したところ、部署変更や時短勤務といった体制を整えてもらえたので、ホッとしました。今は番組広報の仕事をしています。周りのママ社員は子育てのアドバイスもくれます。
育児休業を取ってどうでしたか。
村上子育て世代の気持ちや生活スタイルが分かるようになったと思います。
庄司私も一緒ですね。仕事で提案できる幅がすごく広がりました。あと職場を離れたことで、客観的にKSBの番組を見ることができました。
安田それは分かるかも。ニュースを作る側から見る側になると、仕事中とは違う感覚でテレビと向き合うことができました。
庄司さんはお子さんが保育園に入るまで、リモートワークのみの勤務で復帰したと話していましたね。どんな業務をしていましたか?
庄司オンライン会議に参加するなど、会社には柔軟に対応していただきました。外勤ができない分は、情報整理や資料作成で営業メンバーのサポートをしました。
村上私も子どもが登園できない日はリモートワークをしていますが、大変じゃないですか?
庄司過酷ですよね。特に家で仕事の電話をしなければいけない状況は困ります。
お子さんが家にいる時のリモートワークは、メリット・デメリットがありそうですね。時短勤務はどうしましたか?※定時は9時30分~18時
村上私は育休明け3年間は 16時半まで働き、徐々に勤務時間を延ばしていきました。
庄司私はまだ子どもが小さいので今も16時半までです。安田さんは時短勤務されましたか?
安田時短勤務はしていませんが撮影の仕事は不規則なので、子どもが小さいうちは確実に送迎ができるような体制ができてくれば、子育てはもっとやりやすくなりますよね。
今、皆さんは子育てと仕事を両立できている感覚はありますか。
庄司全然ないです!
村上ないです!
安田子どもを保育園に送ることやお風呂に入れることは自分の役割にしていますけど、僕の場合は妻に負担を多くかけてしまっているので、両立できているとはとても言えないですね。
両立って何が正解か分からないし、大変ですよね。でも、仕事を辞める選択をしなかったのはどうしてですか?
村上たぶん、私は仕事をしたい人間だからです。育休中は子どもと2人だけの時間ばかりでどうしても大変で辛かったし、自分を認めてくれる人がいなくて寂しかったんですよね。今の方が生活にメリハリがあるし、仕事で会えなかった分も含めて、全力で子どもと向き合ってあげたいと思うようになりました。
庄司私は、働かなければもっと子どもと一緒に入られるのにという気持ちと、村上さんのように仕事をするメリットがあるなという気持ちで、毎日葛藤しています。
2人目の時は早めに復帰をして、体力的には正直きつかったですが、メンタルは割と安定していたと思っています。自分の居場所が職場にあるのはすごくありがたいなと思います。
安田さんは考え込まれていますけど、どうですか?
安田うーん、僕は仕事よりも家族を優先していると思っていますが、それって男性の立場として、自分は仕事を続ける前提での話だから、子育てに悩んで仕事をやめるかどうかまでは頭になかったなと思いました。女性の方がかなり苦労されているなっていうことが今回分かりました。
日本の育児休業取得率は女性85.1%、男性13.97%ですが、どうすればもっと育児休業が取りやすく、復帰後も働きやすくなると思いますか?※厚生労働省「令和3年度雇用均等基本調査」より
村上職場に育児を経験する人が増えるほど、お互いに相談しやすい環境になると感じますし、育休などの制度も利用しやすくなると思います。私の周囲には育休を経験した人が多いので、子育てと仕事を両立する大変さを共感できることがうれしいです。また、子どもが熱を出した時は、「早く帰りな」と声をかけてくれる環境なので、とてもありがたいです。
どの部署でも相談しやすい環境ができるといいですよね。ウィザードやKSBマーケティング・セールスはどうですか?
安田僕も子どもが熱を出した時、その日が休みの先輩と出勤日を代わってもらったことがあります。そういう時に「全然いいよ。子どもは大丈夫?」みたいなことを言ってもらえたらありがたいし、自分もそういう先輩になりたいと思います。
庄司KSBマーケティング・セールスで育休を取る人は私が初めてだったので、いろいろ配慮や相談をしてもらっています。子どもが熱を出して仕事ができなくなった時は、クライアントに打ち合わせの延期をお願いしたり、他のメンバーにお願いしたりします。先方も理解してくださる方が多く、何となく世の中の理解も得やすくなってきているなと感じます。
職場の人と快く助け合えるのはいいですね。会社の体制としてはどうでしょうか。
庄司社会や会社に対しては、組織自体がまず「誰でも有給休暇や国の制度が取りやすい体制」になることが1番だと思います。子育て以外にも介護や病気など、突然休まなきゃいけない事は誰でも起こりますよね。例えその人にしかできない仕事があっても、チームとしてどう補っていけるか、どうすれば仲間に優しい環境をつくれるかということを考えて、みんなで良い方向に変えていきたいですよね。
休める権利があっても、利用しにくい環境では不安になりますよね。皆さんの経験や考えが、より働きやすい組織に変わるための力になるといいなと思いました。これからも子育てと仕事の両立を目指して頑張ってください。